トリコ劇場「神様の不在」

22日公演を鑑賞。チラシに描いてあった地図が分かりづらくて軽く迷う。交番で道聞いたら「また明石スタジオか」とか言われたりして。劇場は地下にあって妙な雰囲気が出てるところでした。

戦争をやってる現代日本における、神様についての話。いいたいこと、やりたいことはわかる、わかるんですよ。でもやっぱり宗教、神様をテーマにするとなると相当上手くやらなくちゃ観客を引き込めないと思うんです。特定の信仰を持ってる人も持ってない人も「この人たちは何を言い出すのだろう」と思わず構えてしまうから。聞きたくもない説教を無理やり聞かされている感じがしたのは僕だけではないと思います。

菊池美里さんはおしい役者。この方演ずる空子の中の神様が変わっていくことが大きなテーマなのに、ずっと同じ平坦な演技なので感情移入しづらい。不思議な持ち味は別の生かし方があるはず。最後、タバコに火をつけるシーンはきれいだったし。あと衣装とセットにもっと客の目をひきつけるための工夫が欲しかったところ。

トリコ劇場
2006年9月21日〜9月25日 高円寺明石スタジオ
作・演出:米内山陽子
出演:菊池美里 山岡未絵 石川朝子 キム木村(ZIPANGU Stage) 高橋洋平 田名加パン 鳥居信康(オケラジ!) 箕浦倫子 森将和(ミシンゼム) 森谷ふみ ヤビマーヤ(危婦人) 酒巻誉洋(elePHANTMoon)