少年社中第16回公演「光の帝国」

少年社中
2006年3月24日(金)〜28日(火) 青山円形劇場
井俣太良 田辺幸太郎 大竹えり 堀池直毅 廿浦裕介 森大 加藤良子 長谷川太郎 杉山未央 小松愛 山川ありそ 富永研司(ジャパンアクションエンタープライズ)  なすび(ワタナベエンターテイメント) 山岸拓生(拙者ムニエル) 加藤敦 (ホチキス) 鈴木麻美(北京蝶々) 越智美由希(Swanky Rider)
かくれんぼ最強少年クラウドと未来からやってきた少女パピコ、この二人が出会う舞台となる光が丘団地こと青山「円形」劇場は名前のとおり円形の舞台を囲むようにぐるっと客席が備え付けられていて、そんな劇場中を役者達が縦横無尽に走りまくる。馬鹿でかいボリュームの音楽に乗せて戦いまくる。汗だくになるほど激しいアクションの最中に叫びまくる。そんな大活劇が手を伸ばせば届くような目前で繰り広げられるというありえない大迫力に圧倒されまくり。文字通り手に汗握らせていただきました。

物語は近未来ファンタジーで、スラム化した東京とその上空に存在する「光の帝国」のふたつの街を舞台に、少年と少女と少女を狙う暗殺者、大統領にレジスタンスもやってる主人公のおかんという並べるとわけわからんキャラクター達が繰り広げる青春冒険活劇。バトルシーンではFFとかのRPGの戦闘シーンでカメラアングルがぐるぐる変わるあれを円形劇場を利用して見事再現。ストーリーが入り組んでいるので途中ん?となる部分もあったものの、次々と謎が提示され明かされていく息もつかせぬ展開に身を乗り出す勢いで観てしまい、クラウドが自分を取り戻し、スネーキングが浄化され、クチイヌが救われるシーンでは興奮のあまり体が震えてしまった。

男の役者さんは体力ありまくりの格好よすぎ。少年ぶり炸裂のクラウド役堀池直毅さんと、渋すぎの牧場主タイホン役・加藤敦さんのふたりとも格好良すぎ。クライド役の田辺幸太郎さんや、偽クライド役の森大さんにももっと活躍して欲しかった。おかん役なすびの客いじりは正直余計だったけれども、ビッグママ役の山岸拓生さんとのアドリブ(たぶん)での掛け合いにはやっぱり笑ってしまう。「これだからテレビの人はーっ!」

一緒に観にいった進井さんのオススメ女優であるところの大竹えりさん(ミスティック・レイン役)。キャラクター的には微妙な位置にもかかわらず、あの存在感には参ります。美しい。小松愛さんが演じていたパピコはひらひらスカート(どのキャラクターも衣装がすごくいい)のお尻の部分を押さえる仕草が可愛くてたまらない。ていうかパピコちゃん、序盤のダンスシーンでは僕達の座っていた目の前ですっごい笑顔で踊ってくれていたので、本当はものすごく見ていたかったけれども恥ずかしくて凝視できずついうっかり目をそらしてしまったのでした。今度は目をそらさないように決心しつつ、次回も絶対観にいきます。