ロリータ男爵11周年アニバーサリー本公演「エプロンの証」

ロリータ男爵
2006年5月24日(水)〜29日(月) 下北沢駅前劇場
作・演出 田辺茂範
出演 大佐藤崇 斉藤マリ 役者松尾マリヲ 加瀬澤拓未 丹野晶子 草野イニ 斉藤麻耶 田辺茂範 足立雲平 立本恭子 吉原朱美(ベターポーヅ) 今林久弥(双数姉妹
26日夜公演に行ってきた。子供の落書きにしか見えないイラストを使った映像、ポロポロ部品がとれるセット、ひたすら歌いわめきたてる役者陣、チープすぎるパロディ、執拗な観客いじりと、やってることはホント幼稚。なのにいつのまにやら世界に引きこまれてしまい、終始笑いっぱなしの自分に驚いてみたり。上演前に役者松尾マリヲさんが「ロリータ男爵名場面集ベスト10」なる企画をやっていたのだが、これが押しまくって開演が30分くらい遅れる。観客が引きまくってるのに延々続ける姿に業のようなものを感じた。途中で丹野晶子さんもちょっとだけ登場。ってか、これも本編のうち?

会場は満員。自由席でザブトンだったので尻が痛い。意外と女性客多目。さんざん巾着投げつけられてたけど大丈夫だったの?ぶっちゃけ勢いに飲まれてしまったので面白いのか面白くないのかよくわからなかったりするのだけど、笑いとか涙とかそういう次元とは別のところに着地した、めちゃくちゃにも程があるラストには感動するしかない。

芝居を観てこんなに疲れるとは思わなかった。万人にお勧めできる劇団ではないかもだけど、好きな人は本当にはまっちゃうんじゃないかと思います。「エンタの神様」には飽きちゃった人にお勧め。