ポツドールvol.14.5「女のみち」

ポツドール
2006年7/5(水)〜10(月) 新宿THEATER/TOPS
脚本・演出 溝口真希子
出演 安藤玉恵 岩本えり 内田慈 玄覺悠子 佐山和泉(東京死錠)/米村亮太朗 鷲尾英彰 富田恭史(jorro)
9日の日曜日昼公演を鑑賞。ポツドールは前回公演に次いで2回目。今回はAVの撮影現場が舞台なんだけど、笑わせるための演出が入っていたりと、雰囲気が妙にうそ臭くてリアリティがない(あれ、今回演出やってる溝口さんってAV業界の人だよね?)。そのぶん、この劇団特有の売り(らしい)「覗き見してる感じ」はあんまり感じられなくて何気に健康的。

内容は本当に普通。女の子だけの芝居なので、悪口とか男自慢とかそういったことを一人一人がベラベラ喋ることで彼女たちの性格を観客に教えてくれる親切設計。それだけで話が進んでいくので構えず観られる。ドラマティックじゃないけどドラマしてるので、アダルトなシーンに抵抗がなければ演劇初心者でも楽しめる感じ。

ほとんど出番のない男優陣はさておいて、女優はもう全員上手い。特にロリ系新人女優カスミを演じた内田慈さん。この人どんだけ引き出しあるんだ、と突っ込まずにはいられないキャラクターの作りこみっぷり。「フェラチオってなんですか?」から始まる一連のシーンでは憎らしいほどちっちゃいモニターに釘付け。ちゃんと脱げ。シベ少14回公演「スラムダンク」で魅せた演じ分けにも脱帽したし、もうすっかりファンです。とりあえずは内田滋と間違えないようにしないと。