猫のホテル「電界」

猫のホテル
2006年8月2日〜6日 下北沢本多劇場
作・演出:千葉雅子
出演:中村まこと、森田ガンツ市川しんぺー、佐藤真弓、池田鉄洋、村上航、いけだしん、岩本靖輝、菅原永二千葉雅子松重豊
4日昼公演を鑑賞。有名どころの劇団だけど、なにぶん観劇初心者の僕ですのでやっぱり観るのは初めて。んでもって16年やってる猫のホテル本多劇場での公演も初なら、僕が本多で芝居を観るのも初めてだったりして。

やっべー超硬派な芝居だ。舞台は浦安のさびれた漁村。土地を埋め立てるため漁師たちに漁業権放棄を交渉しに来た男。ところがそこでは漁協同士の対立があって・・・。ってこんな筋からして既に文学っぽい雰囲気を醸し出していて、正直ちょっと眠い。ところどころギャグも入るけどさほど大笑いというわけでもなく、ドタバタやるシーンもただ走り回ってるだけでいまいち緊張感が・・・。なんかカタルシスが発生したっぽいラストも、訳がわかるようなわからないような。初めて観る劇団なので楽しみ方がわからなかったというのもあるけど、どうにものめり込んでは観ることは出来なかったのでした。

役者陣はもう顔立ちからして狂気に満ち溢れていてゾクゾクする。台詞の一言一言が観客の耳から入り込んで肺腑をえぐられる感じ。そして噂には聞いていたけれど池田鉄洋さんは凄い。初めて観る人にもわかりやすくとっつきやすい演技をしながらも、かなり深いところまで突っ込んで演じきっている。普通にファンになりました。テレビのほうも観てみるかな。物販のとこでイケテツTシャツ買おうかと思ったけどデザインが微妙に好みではなかったのでやめました。